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 山口県周防大島町地家室(じかむろ)沖で、ニホンアワサンゴが大量に死滅しているのが見つかった。地家室沖は国内最大級のニホンアワサンゴの群生地で、9月上旬に繁殖期を迎えたばかり。環境省は年内をめどに、専門家らと現状を把握するための調査に乗り出したいとしている。

 ニホンアワサンゴは「海の花束」とも呼ばれる。15年ほど観察を続けてきたNPO法人「自然と釣りのネットワーク」理事の藤本正明さんが、9月下旬から10月上旬にかけて死滅を確認した。約3千平方メートルある群生地の全体にわたり、白い骨格がむき出しになった個体が見られたという。藤本さんは「目視では全体の7割ほどだった。繁殖期に水温が上がったり下がったりして、ストレスを与えたのでは」と話している。

 群生地は、環境省が指定した瀬戸内海国立公園の海域公園地区に含まれている。(高橋豪)