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 「菅長官はスーツを着て寝ているのではないか、と官邸の中でささやかれるほど、危機対応はいつも迅速だった」。自民党の世耕弘成参院幹事長は29日の参院本会議の代表質問で、官房長官時代のエピソードを紹介しながら菅義偉首相を4分超にわたって持ち上げた。

 世耕氏は安倍晋三前首相の側近。冒頭で安倍氏を「通算・連続在職日数が憲政史上最長を記録し、あまたの実績を残した」と評価し、「このような総理の跡を継ぐのは大変なことだ」と首相を気遣った。

 続いて、2013年のアルジェリア人質事件の際、菅氏が犠牲者らの搬送に政府専用機の使用を強く主張したエピソードを披露。「常に国民の目線に立つ。前例は気にしない。それが政治家・菅義偉の神髄だ」などとたたえた。

 閉会後、立憲民主党の福山哲郎幹事長は記者団に「本会議は首相を持ち上げる場ではなく、論戦をする場所だ。自分の政党の会合ではないので国民生活に関する質問をしっかりして欲しかった」と不満を漏らした。(小林豪)