【動画】異例の経過をたどった事件を振り返り、公判のポイントを解説します。
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 法廷に立って11回目、男は声を詰まらせ、感情をあらわにした。込み上げたのは、10年以上仕えた「ゴーンさん」への思い。「忠実な部下」から「事件の最大のキーパーソン」になった複雑な胸中を、初めて明らかにした。

 日産自動車の大沼敏明・元秘書室長(61)。元会長カルロス・ゴーン被告(66)が巨額の役員報酬を隠したとされる事件で、検察と司法取引し、捜査に全面協力する見返りに自らは不起訴になった。

 大沼氏は9月末から、ゴーン元会長の「側近」元代表取締役グレッグ・ケリー被告(64)の裁判に、証人として連日出廷。ほとんど感情を見せず、淡々と質問に答えてきた。しかし、1カ月が経ち、11回目となった今月29日の公判で、事件の本筋から少し離れ、ゴーン元会長らへの思いを聞かれると、違う顔を見せた。

 大沼氏が秘書室長に就いたのは2007年。就任を打診されると、ゴーン元会長との仕事をスムーズに進めるため、英会話教室に週3日通った。足りない英語力を補うため、報告事項はいつも英語の文書にもまとめて渡すことを心がけた。ゴーン元会長の来日中は、自分の用事は極力入れなかったという。

旅費の請求がおかしいと感じることもあったという大沼氏。それでも指摘できなかったのには、理由がありました。

 ゴーン元会長からは、秘書室長…

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