立皇嗣の礼を前に秋篠宮さまが小6の時見た絵「再発見」

筒井次郎
[PR]

 滋賀県琵琶湖文化館(休館中、大津市打出浜)は、1977年に当時小学6年生だった礼宮(あやのみや)さま(秋篠宮さま)が来県した際、県内の画家が描いた日本画が収蔵品の中から見つかったと公表した。8日の立皇嗣(りっこうし)の礼を前に、滋賀と秋篠宮さまを結ぶ作品を「再発見」したという。

 題名は「近江」。横長(縦45センチ、横136センチ)の作品で、琵琶湖と周りの山々や名所を題材にしている。琵琶湖の竜神や三上山のムカデ退治といった伝説のほか、三井寺の鐘や浮御堂などの名所が、イラスト風の軽妙な筆致で描かれている。

 作者は大津市の日本画家鈴木靖将さん(76)。取材に対し「礼宮さまが来られるからと文化館に頼まれた。琵琶湖の伝説を、子どもにも分かるように描きました」と振り返った。

 文化館によると、礼宮さまは77年11月9日に同館を訪れ、5階にあった展望閣から琵琶湖を眺めた。その際に学芸員が作品を使いながら、湖の風景や伝説を説明したという。

 その時の様子を撮った写真が10月上旬、文化館の歴史を調べていた職員によって偶然、発見された。この中に写っていた作品が「近江」だった。ただ、その後は展示されず館内に置かれていたため、忘れられた存在になっていたという。

 再発見した職員は「立皇嗣の礼の直前というタイミングで、ゆかりの作品が見つかった」と喜ぶ。

 文化館は作品をホームページ(http://www.biwakobunkakan.jp/別ウインドウで開きます)で紹介。来年2月6日~3月21日に県立安土城考古博物館(近江八幡市)で開かれる企画展「琵琶湖文化館の『博物誌』」で展示される予定。作者の鈴木さんも「43年間ぶりの対面が楽しみ」と話している。(筒井次郎)