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 三菱重工業は30日、国産初となる小型ジェット旅客機「スペースジェット」の開発費を今後3年間で200億円と、過去3年間の3700億円から大幅に縮小する計画を明らかにした。相次ぐ設計の見直しで開発が難航していたところに新型コロナウイルスの感染拡大を受け、顧客の航空会社の経営が悪化したことで収益性が見通せなくなった。

 2019年度の開発費は1409億円だったが、今年5月に開発態勢の縮小に転じ、20年度は縮小にかかる費用を含め実質600億円の予算としていた。21年4月からはさらに縮小し、「開発活動はいったん立ち止まる」としている。航空機市場の本格回復は24年以降とした。初納入に向けた道のりは厳しさを増しており、官民で目指す「国産初のジェット旅客機」の実現は遠のいている。

 同日発表した20年4~9月決算(国際会計基準)は売上高が前年同期比11・70%減の1兆6586億円。純損益は570億円の赤字(前年同期は292億円の黒字)だった。