福袋、「密」避けて年末から マスクや巣ごもりグッズも

佐藤亜季
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 新型コロナウイルスの影響で、福袋商戦が例年と様変わりしそうだ。買い求める客たちが「密」になるのを避けようと、小売り各社が工夫をこらす。年末から前倒しで売り始めたり、事前の予約を呼びかけたり。マスクの詰め合わせや在宅勤務向けの家具など、中身もまた世相を映す。

 西武池袋本店は昨冬は1月1~3日に店頭で販売してきたが、今冬は12月26日から1月11日まで扱う。

 松屋銀座も販売の期間を例年より長めの12月26日から1月3日(1月1日は休み)とする。

 松屋の広報担当者は「福袋は縁起もので、年始の店頭販売は外せない。『密』をいかに回避するかに頭を悩ませた」と話す。事前の予約を呼びかけるほか、年始の店頭販売では、整理券を配ったり買ってもらう人を抽選で決めたりする。

 一方の高島屋は一部テナントを除き、年始の店頭販売はしない方針。12月2日から受け付け始める予約と、10月上旬から始めたネット販売で対応する。別会社のJR名古屋高島屋も年始の店頭販売はせず、予約を年内に受け付け始める予定だ。

 ファッションビルのパルコも事前予約とネット販売が中心。年始の店頭販売は控えるよう、テナントに協力を求めている。

 コロナ禍は福袋の中身にも影響している。

 西武池袋本店は在宅勤務の広がりに目を付けた。仕事の合間にくつろぐハンモックや敷物などのセットは税込み20万2100円。仕事に向き合うための机といすの組み合わせも別に用意する予定だ。

 松屋銀座の福袋「マスク生活応援!」は、マスク7枚とポーチ、スプレーなどが入って1万1千円。結婚式を挙げられなかったカップル向けのブライダルセットや、旅行気分にひたれるご当地グルメなども取りそろえる。(佐藤亜季)