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 唐揚げの専門店が増えている。主な材料である鶏肉は割安で、出店も手軽にできる。コロナ下にあっても堅調で、持ち帰り需要はむしろ追い風だ。ファミリーレストランや居酒屋などの大手も本格的に参入し始めた。苦境の外食業界を唐揚げが救うのか。

 調査会社の富士経済によると、唐揚げをメーンに提供する専門店は大分県北部を中心に発展し、2010年ごろから全国に広がり始めた。その数は、17年の920店から19年には1700店に急増した。

 10年に創業した鶏笑(とりしょう)(大阪市)は、「低コスト省スペース」を武器にフランチャイズ店を増やし、全国に150店超を構える。

 出店に欠かせないのは簡単な建物とフライヤー、冷蔵庫ぐらい。初期費用は700万円からで、一般的な飲食店の3分の1ほどで済む。6~12坪の店は駅前よりも賃料が安めの住宅地が中心だ。調理は簡単で、飲食店経営の経験がなくても始めやすいという。

 買い手の事情も追い風になっている。共働きの世帯が増え、手間のかかる唐揚げを自宅でつくらなくなった。新型コロナウイルスの影響で自宅で食事をする機会が増え、持ち帰り需要は高まっているもようだ。

 コロナの影響で、外食大手すかいらーくホールディングスが営むファミリーレストランは、売り上げが落ち込んだ。最も厳しかった今年4月の既存店売上高は前年の6割にとどまった。

 そんななか、90店ほどの唐揚げ専門店「から好(よ)し」は、前年並みを維持し続けた。持ち帰り需要が追い風になった。

 そこで、すかいらーくは「から好し」をファミレス「ガスト」のなかに併設する策に打って出た。8月のことだ。

 調理場やレジはガストと共有。フライヤーさえ増やせば、簡単に出店できる。併設店は現在200ほど。全国1100店超のガストに、来年3月までに一挙に入れる計画だ。

 居酒屋大手ワタミも唐揚げ店「から揚げの天才」のフランチャイズ店を急速に増やしている。5月時点で直営を含む7店だったが、すでに50店超。22年3月までの300店をめざす。

 10月には、ビールやハイボールなども出す「から揚げの天才酒場」を東京・五反田に開いた。これまでの出店は郊外や商店街中心だったが、「ちょい飲み」の要素を加えて都心への進出を図る。

 唐揚げブームは、なお続く…

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