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アナザーノート 藤田直央編集委員

 こんにちは。藤田直央です。今回は沖縄へ行った話です。

 本音に迫るのが記者の仕事ですが、10年前に赴任して以来ときどき再訪する沖縄は、好きなのに苦手です。在日米軍基地の大半を引き受けてもらっているという県外出身・在住者としての後ろめたさから、地元の方々の気持ちに踏み込むのをためらってしまいます。

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 ところが今回、沖縄の本音トークの場「ザ・モアイ」にじっくり参加できました。基地問題も出た那覇の夜話と、そこで考えさせられたことを書きます。

     ◇

  「ザ・モアイ」は沖縄の知人による冗談交じりの表現で、正しくは「模合(もあい)」。百科事典を繰ると、琉球王国の頃からの風習です。かつては各集落で日頃の食料や農作業などを互いに融通し、次第に金融に特化。地縁や血縁の強い沖縄で顔見知りが定期的に集まってお金を出し合い、必要なことに使ってきました。

 今も友人や親戚などで月ごとに夜の懇親の場として開かれることが多く、ネットで沖縄の居酒屋を検索すると「模合ならおまかせ!」といった言葉が出てきます。

 形は様々ですが、例えばこんな具合です。気心の知れた12人で集まって飲食費とは別に1万円ずつ出し、うち一人が総額12万円を受け取ります。それを毎月続けて12万円を受け取る人を順に回していけば、一年で全員が差し引きゼロになります。

 これは困った仲間にまとまったお金を貸すというより、毎月楽しく集まるという性格が強まった模合と言えるでしょう。親戚で模合を開いては出し合ったお金をためて、一緒に旅行するという形もあるそうです。

 いずれにせよ地元の政治家にすれば、あちこちの模合に顔を出し、話に耳を傾けることが大事です。9月末の土曜、那覇の夜景を望むマンションでの集まりもそのひとつでした。

 ある政治家に誘われ一緒に部屋…

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