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 中国共産党序列5位の王滬寧(ワンフーニン)政治局常務委員(65)が、兼務していた党中央政策研究室主任のポストから外れたことが30日、分かった。学者出身の王氏は同ポストを18年間務め、江沢民、胡錦濤、習近平3代の総書記の政策ブレーンとして貢献してきた。最高指導部メンバーにはとどまっており、後任育成などを目的とした人事と見られる。

 王氏は復旦大学の教授時代に江氏に見いだされ、1995年に党中央入り。2002年から中央政策研究室主任を務め、歴代総書記の政治理念の構築を担ってきた。三王朝の師を意味する「三代帝師」の異名も持つ。

 習氏が掲げる「中華民族の偉大な復興」や巨大経済圏構想「一帯一路」でも主要な役割を果たしたとされ、17年の党大会で最高指導部入りしていた。

 王氏の退任は政策研究室の副主任だった江金権氏が、第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)の閉会を受けた30日の記者会見に「主任」の肩書で登場したことで判明。党関係者は「政策立案と最高指導部の兼務は難しく、後任を育てる狙いもある。順当な人事だが、王氏の『政権の知恵袋』としての役割は続くはずだ」と語る。(北京=冨名腰隆)