【動画】横浜スタジアムで新型コロナ対策の実証実験=加藤諒撮影
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 スポーツなど大規模イベントの入場制限緩和に向け、横浜スタジアム(横浜市)で30日、実証実験が始まった。この日は販売可能な席数(約3万2千席)の80%を上限として、満席に近い状態で実証するはずだった。しかし、30日は観客の入りが伸びず、球団発表で1万6594人。今季最多ながら、販売可能な席数の51%と、9月19日以降の上限50%とほぼ同数にとどまり、もくろみは外れた形になった。

 実験は政府の分科会の了承を得て、30日~11月1日の3日間、横浜DeNAベイスターズ―阪神タイガースの3連戦で行う。マスクをした観客の声援で飛沫(ひまつ)がどのぐらい広がるのかを検証したり、接触確認アプリやLINEを使って感染者が出たときに通知したりすることを想定している。

 プロ野球やサッカー・Jリーグなどの試合は9月19日から観客5千人の上限が緩和され、収容人数の50%まで認められた。今回は30日が販売可能な席数の80%、31日が90%、11月1日が満席と、段階的に上限を増やしていく計画だっだ。

 しかしチケットの売れ行きは芳しくなく、球団は観客を増やすため、チケットを最大35%割り引いたり、30日、31日はユニホームを特典として付けたりして販売していた。

 それでも公式サイトによると、30日夜の段階で、31日、1日とも「空席あり」の状態だ。DeNAは優勝の可能性をすでに逃しており、さらに今年はコロナ禍で、セ・リーグは日本シリーズ進出を争うクライマックスシリーズがないことなどが影響しているとみられる。さらにファンからは「リスクが高そう」と不安の声も漏れていた。(山口史朗