[PR]

 京都のシンボル的な存在、「舞妓(まいこ)さん」は日本画壇のさまざまな巨匠たちに描かれてきました。そうした絵画を集めた特別展「舞妓モダン」が、京都文化博物館で開催中です。祇園の舞妓を経て、今は人気芸妓(げいこ)として活躍する紗月(さつき)さんが、花街に生きる人ならではの視点で作品を見つめました。

 舞妓が本格的に描かれるのは、フランス留学から帰国した黒田清輝が1893(明治26)年に「舞妓」、竹内栖鳳(せいほう)が1909(同42)年に「アレ夕立に」を発表して以降だ。

 紗月さんがまず足を止めたのは、昭和の初め、大阪を代表する美人画家の北野恒富が描いた「戯れ」。新緑のモミジの下で、舞妓がファインダーをのぞきこんでいる。伝統的な舞妓の装いと最新式カメラの組み合わせが、モダンな雰囲気を漂わせている。

 「着物好きでこの世界に入ったので、着物の細かいところに見入ってしまいますね。絞りや帯の感じがすごくきれい」

 ちなみに、今も舞妓とカメラの組み合わせは「あるある」なんだそう。

 「モデルで撮影会に行く舞妓さんはカメラを触りたがります。いじってると『そこで止まって!』とか言って、カメラマンの方たちがその姿を撮るんです」

 岡本神草(しんそう)の「口紅」には感心した様子。ろうそくの光を頼りに、舞妓が着物の「身八つ口」から手を出して、下唇に紅をさす妖艶(ようえん)な姿を表現している。

 「着物が汚れないように、ここから手を出してお化粧を塗ることが楽屋ではあります。こんな、絶対よそで見せへん格好を描けるのはすごい」

 学芸員の植田彩芳子(さよこ)さんから「この画家は結構祇園に通ったようです」と説明を受けると、「すごくわかる」と納得していた。

 次に見入っていたのは、広田多…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら