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 新型コロナウイルスの水際対策が1日緩和され、中国、韓国、台湾など11カ国・地域からの入国者の空港でのウイルス検査が不要になった。渡航中止勧告が出ていた感染症危険情報が引き下げられたのに伴う措置。検査対象の緩和は感染拡大以降、初めて。

 検査が不要になったのはほかに、香港、マカオ、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、豪州、ニュージーランド。滞在歴のある外国人の入国拒否も解除された。日本での滞在場所や連絡先などを登録する質問票の提出や、入国翌日から14日間の待機と公共交通機関を使わない移動の要請は従来と変わらない。

 成田空港では1日昼前、ソウルからの便が着くと、検疫官が一人ひとりに過去2週間の滞在先を確認し、韓国だけと答えた人は検査不要のレーンに誘導した。それらの人は、質問票を提出するとすぐに入国審査に向かった。

 到着から1時間足らずで入国した韓国人の女性(21)は「とてもスムーズ。状況はだんだん良くなっていますね」。一時帰国していた韓国から、留学先の九州の大学に戻る途中で、東京都内のホテルで14日間待機するという。別の女性は「結果を待つのが不安なので、検査がなくて良かった」と話した。

 成田空港検疫所の田中一成所長は「いつかはコロナ以前と同様の人の往来を実現していく、大きな一歩。国民の安心のため、連絡先の回収など入国者のフォローアップを確実にやっていきたい」と話した。(福田祥史)