【動画】上野動物園のジャイアントパンダ、シャンシャンの返還期限が迫っている。福田豊園長が思いを語った=東京動物園協会提供
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 2017年6月に生まれた上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダ、シャンシャンの返還期限が迫っている。中国と東京都の協議で決めた期限は12月31日。新型コロナウイルスの影響で作業が遅れているが、11月下旬には渡航日が決まる見通しだという。生まれた直後は147グラムだった体は75キロを超え、成獣並みの大きさに。3年あまりの日々を、福田豊園長に振り返ってもらった。

もうすぐ3歳半

 12月で3歳半になります。人間にたとえると高校生になったくらいでしょうか。食欲旺盛で、活発に動いています。

 人間の手のひらに乗るほどの小さな体で生まれ、生後2日目の体重は147グラムでした。現在は「5」のつく日に測定しており、10月25日は75・8キロでした。大人のパンダの平均は80~120キロですが、シャンシャンはお父さんが135キロ、お母さんが120キロと大きいので、もう一回りか、二回りは大きくなるでしょうね。

 エサの基本は竹とササです。孟宗竹(もうそうちく)や真竹など、最低でも3種類を毎日あげています。葉っぱが好きみたいですね。なぜわかるかって? フンの色が緑色だからです。パンダは胃腸が短いので消化率が低く、色や形が残ったままの状態で排泄(はいせつ)されるんです。

 日本は竹の種類が豊富で、入手には苦労しません。ただ、パンダが初めて来日した1972年の時点では日本産が口に合うかわからず、当時の飼育員はやきもきしたようです。その意味では、この半世紀で飼育の研究が飛躍的に進みました。中国にはパンダの繁殖や飼育について話し合う研究会があり、世界各地の飼育員が参加して最新の知識を学んでいます。

 シャンシャンは一日のうち、12~17時間は休息し、残りの時間を採食や活動に費やしています。トレーニングもやっています。飼育員の合図で決められた動作ができるようにする「ハズバンダリートレーニング」というもので、現在は、とどまる▽仰向けになる▽鼻の先端を棒につける▽採血の姿勢をとる、の四つが出来るようになりました。3歳時に必要な訓練は大体終わったといえますね。

誕生直後の思い出

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 上野動物園ではこれまで、13…

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