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 世界を揺さぶり、深刻化する米国と中国との対立。台湾海峡や南シナ海では軍事的な緊張も高まりつつある。巨大な隣国、中国はいま、日本との関係をどう見ているのか。屈指の日本通として知られる孔鉉佑(コンシュワンユー)・駐日中国大使(61)に聞いた。

黒竜江省出身。1980年代に大阪総領事館で勤務後、2度の日本大使館勤務で書記官、参事官、公使を歴任。ベトナム大使や中国外務次官などを経て昨年5月から現職。

 ――習近平(シーチンピン)国家主席の国賓訪日の見通しは。

 習主席の訪日は、新しい時代にふさわしい中日関係を構築する上で極めて意味がある。各レベルの様々な対話を通じて、ハイレベルの往来にふさわしい環境、条件を整えていくべきだ。

 (日中共同声明、日中平和友好条約などに続く)第5の政治文書についてもオープンな態度で臨んでいきたい。個人の考えとしては、両国関係の長期的な方向性を、適切な形で両国の国民と国際社会に示す必要があると考える。

 ――コロナ禍で止まった日中間の往来の再開はどのような見通しか。

 科学的な安全対策をした上で、段階的な人的往来の再開を検討すべき時期だ。ビジネストラックの運用が一日も早くまとまるよう両国で協議している。

 ――日本の対中世論は厳しい。大きな原因とされるのが尖閣諸島周辺での中国公船の活動の活発化だ。対日関係改善を求める姿勢と矛盾しないか。

 我々もこうした日本の動向に留意している。釣魚島(尖閣諸島の中国呼称)における立場は一貫している。まずは双方の主張が真っ向から対立している現実を直視すべきだ。長い目で見て、互いが受け入れられる形で解決を目指すしかない。

 民意の対立をあおり立てるようなやり方は建設的ではない。両国の国民がこの問題を冷静に見るよう、政府として努力していく姿勢が重要だと思う。

 ――事態をエスカレートさせているのは中国ではないのか。

 誤解だ。エスカレートさせることは我々にメリットがない。中日関係は改善の方向にもっていかねばならないとの立場は揺るがない。

 ――香港国家安全維持法の施行にも日本世論は極めて厳しいものがある。

 香港は中国の一部だ。中国の内政であるということをまず認識して欲しい。国家の安全はあくまでも中央政府の権限。これは世界の慣行だ。

 ――中国から見て日中関係改善を妨げているのは。

 双方の関係のネックとして、安…

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