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 夏野菜として例年なら7月に収穫してきた「甲州天空かぼちゃ」を秋にも収穫する二期作への挑戦が、山梨県甲州市の生産組合で始まっている。ブドウ棚につるして栽培するが、「(今季の)ブドウと違って生育は順調。冬至にも味わってもらえそうです」と農家は手応えを感じている。

 ブドウ棚でのカボチャ栽培は、耕作放棄された畑を活用しようと、市内の農家が2008年にNPOを設立、数年後に「甲州天空かぼちゃ生産組合」をつくり広まった。「自宅で食べるために作る農家はいたようですが、ブドウの代わりにたくさん作ったらインパクトがあった」と事務局の広瀬隆さんは振り返る。

 地面で栽培するのと違い、1株で実になるのは1~2個。栄養が集中し、風通しや日当たりもよいため、甘みがあって高品質に育つという。生産量は、組合発足時より5倍ほど増えて約10トン。参加する農家も17軒に増えた。

 広瀬さんの畑では、これまで4~7月に栽培してきたが、今年は二期作を試みた。8月に苗を植えると順調に育ち、出荷できる状態になった。「ブドウは長雨にやられましたが、カボチャは雨に強く、農家のリスク分散にもなります」

 11月から出荷を始めるが、生産量が少ないため、販売先はすでに決まっている。「山梨といえば、ほうとう。その具材としても、もっとPRして、生産農家や生産量を増やしたい」と意気込む。(永沼仁)

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