測定捏造、速度取り締まり不正47回 警官を懲戒免職
道警は2日、スピード違反の取り締まりで不正をして測定結果を偽造したなどとして、交通機動隊警部補の吉本潤容疑者(58)=証拠偽造容疑などで逮捕=を同日付で懲戒免職とした。
パトカーに同乗していたいずれも30代の男性巡査長3人のうち1人を減給6カ月、残る2人を戒告。さらに、昨年9月には不正を知りながら報告を怠ったとして、吉本容疑者の上司にあたる50代の男性警部を減給6カ月とした。このほか上司などにあたる警視、警部、警部補ら5人についても上司に報告する義務を果たさなかったとして本部長訓戒などとした。
道警監察官室によると、吉本容疑者らは昨年8月~今年5月、速度の測定結果を捏造(ねつぞう)するなどした。吉本容疑者は計47回不正な取り締まりをしていた。道警はこのうち10回分について吉本容疑者を逮捕し、共犯容疑で部下3人を書類送検した。
また、吉本容疑者らの不正行為とは別に、故意ではないものの7件の誤った取り締まりが判明し、道警は違反点数の取り消しなどを進めているという。
札幌地検は2日、吉本容疑者を起訴し、部下3人を不起訴処分(起訴猶予)とした。
高田重栄監察官室長は「事実に基づき厳正に処分した。今後再発防止に努める」とコメントした。(川村さくら)
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