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 熱気が、巻き返しを呼ぶか。あるいは反発心が、新たなリーダーにつながるのか。米大統領選を翌日に控えた2日、民主党のバイデン前副大統領が生まれ育った、東部ペンシルベニア州スクラントンを訪ねた。ペンシルベニア州は今回の大統領選の行方を左右する最重要州で、共和党のトランプ大統領はこの日、あえてスクラントンで選挙集会を実施。バイデン氏も投開票日に、ここで有権者向けに最後のアピールをする予定だ。

 2日朝、スクラントンは雪がちらついていた。気温は1度。住宅街では、緑が残る芝が雪化粧し、吐く息も白い。

 バイデン氏を支持する看板が並ぶ通りでは、バットを握る「バイデン少年」の写真が飾られた、古い一戸建てがあった。バイデン氏の生家だ。

 写真の説明文にはこう記されている。

 「イエス。ここが次期大統領、ジョー・バイデンが幼少期を過ごした家です。1962年、バイデン氏の祖父が現在の持ち主に売りました」

 写真を撮っていると、斜め向かいに住む若い白人の女性が外へ出てきた。「少し話を聞かせてくれませんか」と問うと、女性は笑みを浮かべ、「ごめんなさい。政治の話はしたくないの」と返事をした。車で周囲を数分走ると、トランプ氏を支持する看板も四つ、見つかった。

 ペンシルベニア州は、今回の選挙でカギを握る最激戦州の一つだ。各州などに割り当てられた538人の選挙人のうち、5番目に多い20人がここで決まる。前回はトランプ氏が、0・7ポイント差でヒラリー・クリントン元国務長官に勝利した。今回の世論調査ではバイデン氏がリードしているが、トランプ氏も追い上げており、両陣営は同州で精力的に選挙戦を展開してきた。

 市内中心部にある、バイデン氏…

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