11月3日のアメリカ大統領選の投開票の様子を、タイムラインで詳報します。
投票日の3日を前にワシントンやニューヨークでは、暴動や略奪行為を警戒して店舗の壁や窓に板が張られた。各地の投票所では職員らが投票のための準備に追われた。
拡大する米大統領選を前に1日、窓の一部が板で覆われたニューヨーク・五番街の高級百貨店=AFP時事
ここから日本時間11月3日
トランプ大統領は、自身が集会でリズミカルにダンスする動画に合わせ、「VOTE! VOTE! VOTE!」(投票を!)とツイートした。
VOTE! VOTE! VOTE!pic.twitter.com/85ySh1KYkh
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) November 3, 2020
北東部バーモント州など各州で順次投票が始まった。トランプ大統領とバイデン前副大統領の一騎打ちとなる選挙。即日開票されるが、郵便投票の急増で一部の州では開票作業が遅れる見通し。競り合う展開となれば、勝者判明まで時間がかかる可能性もある。
バイデン氏が「ついに投票日だ。米国人よ、投票に行こう!」とツイートし、投票を呼びかけた。
It all comes down to this.
— Joe Biden (@JoeBiden) November 3, 2020
Go vote: https://t.co/eoxT07uII9 pic.twitter.com/0Sj7qlj5Bl
一票を投じるため、有権者らが続々と投票所へ足を運んできた。バージニア州ウィンチェスターの投票所では、投票用紙を受け取るため、列を作る有権者らの姿があった。
【現地記者から】投票が始まった3日朝、ワシントン中心部を歩くと、コンビニやカフェなどの外壁やガラス窓に板が張り付けられていた。開票後の暴動に備えた動きだ。まだ薄暗いなか、警戒のために配備されたパトカーの赤と青のランプがまぶしい。ホワイトハウス周辺は高さ約2㍍の鉄格子で広範囲が覆われ、警官が出入りを厳重にチェックしていた。
ホワイトハウスの正面にあるラファイエット広場に設置された鉄柵は、無数の貼り紙で埋め尽くされている。「VOTE」と投票の呼びかけがある一方で、「TRUMP IS UNFIT」(トランプ大統領は不適格)といったものもあり、大半がトランプ氏を批判する内容だった。
国内外のメディアもホワイトハウス前に続々と集まりはじめ、中継や撮影をしていた。気温は8度。吐く息が白く、手袋なしではカメラのシャッターが押しにくかった。(ワシントン=野上英文)
拡大するホワイトハウス近くに設置された鉄柵に張られた「TRUMP IS UNFIT」(トランプ大統領は不適格だ)の貼り紙=2020年11月3日午前6時31分、ワシントン、野上英文撮影
米東部メリーランド州シルバースプリングの投票所となった公民館では、マスク姿の有権者たちが、約2㍍間隔に置かれた台で投票用紙に記入していた。出勤前の会社員や子供を連れた親の姿が目立った。
拡大する3日、投票手続きをする有権者=メリーランド州シルバースプリング、ランハム裕子撮影
【現地記者から】開票結果が出てくる激戦州のなかでは特に、フロリダ州とアリゾナ州が注目だと思います。いずれも前回はトランプ氏が勝利した州で、バイデン氏が勝てば当選に大きく近づき、トランプ氏が勝てば両者はかなり接戦になると思います。(サンフランシスコ=尾形聡彦)
【現地記者から】激戦州のペンシルベニア州の投票所では、気温7度のなか、有権者らが長い列を作っていた。「体を揺らしながらみな、1票を投じるのを待っています」(ノースハンプトン=藤原学思)
ペンシルベニア州で4年前、トランプ大統領は三つの選挙区(郡=county)をひっくり返し、勝利をおさめました。
— Gakushi Fujiwara / 藤原学思 (@fujiwara_g1) November 3, 2020
その一つが、ノースハンプトン郡です。そこの投票所に立ち寄ると、長い列ができていました。外は7度。寒いですが、体を揺らしながらみな、1票を投じるのを待っています。 pic.twitter.com/x49nBSwGKB
トランプ氏は朝のテレビ番組「Fox&Friends」の電話インタビューに答え、勝利宣言について「勝利が決まった時にしか行わない」と発言。「勝つ可能性は非常に高いと考えている」と自信を見せた。
米国のテレビ各局は3日朝から大統領選の特別番組を生放送している。CNNによると、期日前と郵便による投票で1億人以上がすでに投票を終えた。前回2016年の選挙で投票した人の約73%にあたるという。
投票日の朝、バイデン氏は妻ジル氏や孫娘らとともにデラウェア州ウィルミントンにある地元のカトリック教会を訪れた。教会の墓地には、1972年に交通事故で亡くなったバイデン氏の前妻と長女、そして5年前に病死した長男ボー氏らが埋葬されている。
拡大するデラウェア州ウィルミントンで3日、孫娘のフィネガンさんとともに教会を訪れるバイデン氏(右から2人目)=AP
フェイスブックとツイッター、ユーチューブは3日の投票日、特に開票結果や勝利宣言についての誤った情報が拡散するのを防ぐために特別チームを設けるなどしてチェックしている。米メディアが伝えた。
ここから日本時間11月4日
【現地記者から】ワシントンでは…
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朝日新聞国際報道部