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 木の感触やぬくもりを感じて――。茨城県取手市の聖徳大学付属取手聖徳女子中・高校の生徒たちが、間伐材で動物などのおもちゃを作り、市立井野なないろ保育所(193人)に贈った。地域貢献の一環で、来年以降も他の市立保育所にプレゼントしていく計画だ。

 市役所で10月19日、中学3年生の小山美杏(びあん)さん(14)と高校2年の落合優(ゆう)さん(17)が、魚や猫など29個のおもちゃを宮本洋美所長に手渡した。なないろ保育所は今年1月の開所で、小山さんは統合前の市立吉田保育所に通った。

 活動の中心になったのは中学3年生の17人。1年生だった2018年9月に林間学校で長野県佐久市を訪れ、県庁の職員から森林の機能や間伐の大切さを学び、ヒノキやナラの間伐材をもらって帰った。

 校内で半年間乾燥させた後、生徒たちは「幼児のために木のおもちゃを贈ろう」と、19年秋から美術の授業で製作。木工用の卓上電動のこぎりなどを使って完成させた。幼児が手の中で遊べるサイズが大半だが、ウサギやゾウなど大きな作品も。ヒヨコの顔のデザインや学校名はレザーカッターで焼き付けた。

 本来なら今春、木の肌触りを生かすため塗装はせずに贈る予定だったが、新型コロナウイルス対策で表面加工が必要になった。そこで、落合さんら高校2年生10人が協力。授業の中で表面を磨いてオイルを塗り、風合いが残るように軽くやすりをかけて仕上げた。

 小山さんは「子どもたちにのびのびと遊んでほしい」。落合さんも「自然の素材を使うと想像が広がり、遊びの視野が広がる」と期待する。宮本所長は「想像を膨らませて遊べるおもちゃなのでありがたい」と感謝していた。(佐藤清孝)

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