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 新型コロナウイルスの流行で宿泊業も売り上げを大きく減らす中、岩手県金ケ崎町のホテル「みどりの郷(さと)」が、自家栽培する果物や野菜を使って土産物やスイーツを開発した。新商品づくりを担ったのは若手女性スタッフら。新たな収入の柱にと期待する。

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 みどりの郷は、観光農園などを展開する「くらしデザインラボ」(本社・東京)が運営。ホテル周辺の農地とハウス計約1ヘクタールで、ブルーベリー、イチゴ、リンゴ、野菜などを栽培し、宿泊や宴会の利用客に提供してきた。

 ところが、ホテルは新型コロナ流行の影響で4月中旬から3カ月間、休業。佐々木司社長(54)によると、減収は約1億5千万円に上るという。

 苦境を打開しようと、スタッフらで考え出したのが、自家栽培の農産品を活用した新商品の開発。中心になったのは、商品開発マネージャーの石川圭さん(30)ら20代と30代の若手女性スタッフだ。

 カボチャに似た味わいのサツマイモ「ハロウィンスイート」を栽培したり、ミネラル豊かな温泉水をレタスの水耕栽培に採り入れたりと、知恵を絞った。カフェで出すスイーツの試食会は10回を超え、石川さんは「自分で買いたいと思うかを大事にした」と話す。

 出来上がった土産品は、一関市の菓子メーカー「松栄堂」とコラボした「いちごミルク団子」や「ブルーベリーバターサンド」、生マシュマロなど6種。カフェでは「リンゴのコンポートとサツマイモクリーム」など2品が完成した。

 土産物はホテルと奥州市の「産直来夢くん」で販売するほか、11月下旬ごろからネット販売を予定する。佐々木社長は新商品投入で来年6月までに約1千万円の増収を目標に掲げ、「減収を取り戻す切り口にしたい」と意気込む。(泉賢司)

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