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 世界文化遺産に選ばれた富士山の魅力を広く発信しようと、忍野村の村民有志による「忍野/富士山アートピア実行委員会」(三浦紀元(よしもと)会長)が3日、富士スバルライン5合目の冨士山小御嶽神社に「富士山詩画」を奉納した。

 富士山詩画は富士山の絵に江戸文字で短歌を書き込んだ芸術作品。絵手紙のような情感が持ち味で、同委員会が発案した。審査を重ねて優秀作品100点を選び、来夏の東京五輪開幕にあわせて巡回展を計画している。

 絵は芸術専攻のバングラデシュの大学生が描き、短歌は富士北麓(ほくろく)の愛好家が作った。

 奉納されたのは、2013年6月の世界文化遺産に登録された日の朝、季節外れの冠雪した様子を描いた作品だ。それ以外に入選10作品が披露された。

 富士吉田市の舟久保勝美さん(69)は、夜間登山による光の行列を描いた絵に、「富士山に昇竜の道 赤々と月明かり清(さや)に 亡夫を送りぬ」の短歌を付けた。35歳で亡くなった夫をお盆の送り火でしのぶ際、登山者の光が竜に見えたという。「今年の夏は新型コロナウイルスの感染予防で登山が出来ず、富士山は真っ暗でした。来年こそ元の姿に戻って欲しい」(河合博司)

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