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 オーストリアの首都ウィーン中心部で銃撃により、市民4人が死亡、警察官1人を含む20人以上が負傷した事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)は3日、系列のアマク通信を通じて「ISの戦闘員が実行した」とする犯行声明を出した。

 ISの声明文は「1人の兵士が30人の侵略者を殺傷した」と強調。同通信は攻撃の実行者として、自動小銃、短銃、なたのような武器を持つ男の写真を掲載した。2日夜の事件では、現場で射殺された容疑者も同じような装備だったことが明らかになっている。同通信が投稿されたウェブサイトには、この男が「ISは神の意思とともにある」などと語る動画も載った。

 オーストリアのAPA通信によると、容疑者は北マケドニア系オーストリア人の20歳の男。ISに参加するためシリアに渡航しようとしたとして昨年4月に実刑判決を受け、同12月まで服役していた。ユダヤ教の礼拝堂(シナゴーグ)付近で発砲し始め、バーにいた客らに乱射した。

 オーストリア内務省は、現場の映像などから銃撃は単独で実行したとみて捜査しており、掲載された犯行声明の分析を進めるとしている。(ドバイ=伊藤喜之)