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 東日本大震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲・行方不明になった旧大川小学校(宮城県石巻市)で4日、新任の校長を対象にした県教育委員会による初めての研修があった。参加者たちは、遺族の案内で被災した校舎を見て回った。

 学校管理下で児童が犠牲になった学校として知られ、全国から多くの教育関係者が研修などで訪れているが、県は児童の遺族と裁判で争っていたため、県内の教職員を対象にした研修を見送っていた。昨年10月に石巻市と県の敗訴が確定したことから企画した。

 この日は90人の新任校長が参加。語り部として活動する遺族2人が校舎を案内し、当日の避難行動や子どもが犠牲になった時の心境などを話した。小学6年の次女を失った佐藤敏郎さん(57)は「子どもの命を守りたくない先生はいない。救いたかった命でも救えなかった。そこに向き合うことで、未来を開くことができると思う。まずは丁寧に命に向き合うことから始めて欲しい」と話した。(窪小谷菜月)