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 米大統領選は3日夜(日本時間4日午前)、全米各州で開票作業が始まり、再選を目指す共和党のドナルド・トランプ大統領(74)と、民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が大接戦を繰り広げている。選挙結果を左右する六つの激戦州のうち、トランプ氏がフロリダ州、バイデン氏がアリゾナ州で勝利したが、残り四つでは勝者が決まっていない。郵便投票の大幅な増加によって開票作業が遅れている州もあり、大統領選の勝者判明まで時間がかかる可能性がある。

 バイデン氏は4日未明、地元のデラウェア州ウィルミントンで演説し、勝者の判明は「明朝か、それよりも長くなるかもしれない。我慢して待たなくてはならない」と前置きしたうえで、「いまのところ、我々の現在地は良い感じだ」と手応えを語った。一方、トランプ氏はホワイトハウスで演説し、「我が国に対する重大な詐欺が起きている」「我々は選挙に勝つ準備ができている。いや、率直に言って、我々は勝利した」と発言。「我々は最高裁に行く。投票が全て終わって欲しい」として、選挙をめぐって訴訟を起こす考えを明らかにし、今後も開票が続く、郵便投票の集計を止めさせたいと示唆した。

 トランプ氏が根拠なく「勝利宣言」を行う懸念は以前からあり、米メディアは演説について一斉に「極めて無責任な発言だ」「民主主義を損なう」などと批判している。

 大統領選は、人口などに応じて各州に割り当てられた538人の「選挙人」の過半数を得た候補が勝利する。AP通信によると、米東部時間4日午前10時(日本時間5日午前0時)現在、バイデン氏が民主党の地盤のカリフォルニア州やニューヨーク州で勝利を確実にし、238人の選挙人を獲得。一方、トランプ氏はフロリダ州のほか、共和党が強いオハイオ州やテキサス州で勝っており、213人の選挙人を獲得した。「バイデン氏有利」としていた世論調査と比べ、トランプ氏が支持を伸ばしている形だ。全米の得票率では、バイデン氏の50・07%に対し、トランプ氏が48・31%となっている。

 フロリダと、伝統的に共和党が強かったアリゾナを除く激戦州のうち、ノースカロライナ州ではトランプ氏がリードをしているが、米メディアはまだ勝者を判断していない。また、「ラストベルト(さびついた工業地帯)」にあるペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンの3州も開票が続いている。この3州は郵便投票の開票を終えるまで、数日かかる可能性もある。郵便投票は民主党支持者が多くしており、今後はバイデン氏がこれらの州で伸びる可能性がある。伝統的に共和党が強いジョージア州や、民主党が有利とみられたネバダ州でも勝者が判明していない。

 フロリダ大のマイケル・マクド…

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