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 9月初めに九州に接近した台風10号は、重大な被害をもたらす恐れがある特別警報級と予報されたが、想定よりも早く勢力が弱まった。台風の勢いや進路を正確に捉えることは難しい。精度を高めるカギはどこにあるのか。

 台風10号は、中心気圧930ヘクトパスカル以下の非常に強い勢力で九州に近づくと予報されたが、実際には、945ヘクトパスカル(速報値)まで勢力が衰え、特別警報には至らなかった。

 琉球大の伊藤耕介准教授(気象学)は海面水温に着目。一般的に海面水温が高いほど、台風のエネルギー源である水蒸気が補充されるため、勢力が強まる。

 伊藤さんによると、台風10号が九州に接近する直前の9月5日、東シナ海の海面水温について、欧州、米国、英国と気象庁の解析を比べると、気象庁の方がいずれも1~1・5度高くなっていた。

 直前に同じ海域を通過した台風9号に伴う雲で日射が遮られ、海水もかき混ぜられて水温が急激に下がったとみられる。気象庁海洋気象情報室の担当者は「水温の低下を捉えきれていなかった」と認める。

 同室によると、台風の予報に用…

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