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 10月中旬の夜、一人の女子高校生が駅のホームで盗撮する男を目撃した。現場から離れようとするのを思い切って呼び止め、男は現行犯逮捕された。勇気ある行動をたたえ、守山署は感謝状を贈った。

 女子高校生は3年生。16日午後9時すぎ、女子高校生は帰宅するためにJR野洲駅(滋賀県野洲市)の上り線ホームを歩いていた。

 反対側のホームでは、スカートをはいたスーツ姿の若い女性が電車を待っていた。その背後に近寄る男がいた。男はそっと女性のスカートの下にスマートフォンを差し込んだ。カシャ。音が聞こえたような気がした瞬間、男が顔を上げ、目が合った。

 背を向けて足早に歩き出す男。「ちょっと待って下さい!」。驚いて硬直していた体から思わず声が出た。追いかけながら、自分のスマホで110番通報。「止まって!」。女子高校生の声に、ほかの利用客も集まってきた。

 逃げられなくなった男は立ち止まり、「撮ってない」と釈明してきた。やりとりの間に警察官が駆けつけ、男を県迷惑行為防止条例違反の疑いで現行犯逮捕した。男は21歳。取り調べで盗撮の容疑を認めた。

 感謝状の贈呈式で、守山署の高山広行署長は「正義感のある果敢な行動」と女子高校生をねぎらった。

 女子高校生は中学はソフトテニス部のキャプテンを務めたが、「高校はのんびりしたかった」と部活動には参加していない。今回のお手柄は「思わず体が動いた」とはにかんだ。「つかまって良かった。少しでも盗撮が無くなってほしい」(新谷(しんや)千布美)