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 2014年の夏休み、一人の少女が1枚の美しい絵を描いた。広大な熊野灘を望み、青空の下にそびえ立つ白亜の灯台は、近くで暮らす少女にとって最もお気に入りの場所。6年後、思い出の詰まった灯台に、その絵が再現された。

 10月25日、三重県志摩市にある安乗埼(あのりさき)灯台の周辺は、雲一つない晴天に恵まれた。灯台にかけられた布が下ろされると、美しい安乗埼灯台の絵が飾られていた。

 灯台がある志摩市阿児町で生まれ育った仲野こころさん(16)は、県立伊勢高校に通う1年生。バスケットボールに打ち込む仲野さんにとって、絵を描くことは「正直、嫌いで苦手」だった。

 6年前、小学4年生だった仲野さんは、もう少しで新学期が始まる8月下旬、母親と一緒に灯台に向かった。そそくさと灯台の写真を撮り、自宅に戻って画用紙と向き合う。下書きも、水彩絵の具で塗り上げるのも、それほど時間をかけずに仕上げた。

 「出来上がりを見て、塗り方が雑だなと。やっつけ仕事なので仕方ないけれど、ちょっと離れて見ると、意外にいけていると思った」

 夏休みの宿題として学校に提出した絵は高く評価され、公益社団法人燈光会が主催する「灯台絵画コンテスト」に出品される。すると、小学生高学年の部で金賞に輝いた。

 鳥羽海上保安部によると、安乗…

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