国道封鎖、集団暴走止めた岸和田 地元商店は複雑な思い

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古田寛也
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 大阪府岸和田市の国道26号で、毎年11月3日未明に繰り返されてきた集団暴走「イレブンスリー暴走」を阻止するため、府警が国道を夜通し封鎖する強攻策に出て、5年目になった。ピーク時には「期待族」と呼ばれるやじ馬が2500人も集まったが、今やゼロ。ただ、封鎖を解けば、たちまち昔に戻るのでは、という地元の不安は尽きない。

 2日午後11時すぎ、封鎖の起点となる岸和田市中井町の交差点に、誘導灯を持った警察官8人が立った。赤いパイロンや車両通行止めの標識を道幅いっぱいに並べ、片側3車線の国道の往来を完全に止めた。

 封鎖区間は同市西之内町までの約2キロ。府警は今年、約170人態勢で臨み、途中の交差点から車が入ってこないよう、パトカーなど計47台を31カ所に配置した。一般の車が知らずにさしかかるたび、「通行できません」と迂回(うかい)を促した。

 封鎖区間の沿道には、ファミリーレストランやコンビニエンスストア、ラーメン店、焼き肉店など数十店が立ち並ぶ。店舗は府警の要請で、早いところは午後8時から営業を自粛した。街灯以外の明かりが消え、パトカーだけが走る。

 封鎖は翌3日の午前3時に解除。府警はさらに1時間ほど警戒を続けたが、暴走車も「期待族」もまったく姿を見せなかった。

 「イレブンスリー暴走」は暴走族の名前にちなみ、数十年前に始まったという説などがあるが、詳しいことはわかっていない。地元の人によると、集まってくる車やバイクは関西各地にとどまらず、広島ナンバーもあったという。

 沿道で暴走をあおる「期待族」と呼ばれるやじ馬は、SNSの普及にあわせるように、この10年で急増した。ピークは2015年で、約2500人が沿道を埋めた。大音量を鳴らして通り過ぎる改造車など約50台の車両を見物し、取り締まりにあたる警察官をはやしたてた。

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