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 鹿児島県南種子町の南種子中学校が、中種子町で10月31日にあった陸上自衛隊水陸機動団の装備品展示の見学者を募る案内文を生徒に配っていたことが分かった。同校は案内文を回収し、中村洋一校長は「教育現場における中立性の確認不足で、案内方法に配慮が足りなかった」と話した。

 同校によると、案内文は自衛隊の種子島駐在員事務所(西之表市)の職員が、陸自高等工科学校(神奈川県)の募集案内と一緒に持参。教諭の1人が案内文に「学校で取りまとめて申し込みます」などと書き込んでコピーし、10月26日に3年生全39人に配布した。翌日、教育の中立性に対する疑問を指摘する匿名の電話が同校と町教育委員会にあったという。

 中村校長は教諭に対し、展示を生徒に案内することは認めていたが、具体的な案内方法は指示せず、教諭が配布したことを把握していなかった。同校は28日に「中立かどうか考慮せずに安易に配布した」と謝罪する文書を保護者に配り、案内文を回収した。

 町教委は今後、校長会などで外部文書の取り扱いには必ず校長や町教委の判断を仰ぐことを教職員らに指導するよう改めて周知するという。(小瀬康太郎)