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 さいたま市緑区で8月、増水した川にわざと車を転落させて同乗者を死亡させたとして、埼玉県警は5日、運転していた同県川口市の20代の会社員の男ら2人を傷害致死の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。県警はドライブレコーダーの映像などから、3人で故意に事故を起こして治療費などを保険会社から詐取しようと計画したものの、結果的に誤って死亡したとみて調べる。

 捜査関係者などによると、2人は8月12日夜、さいたま市緑区大間木の芝川に軽ワゴン車を転落させ、後部座席に乗っていた同県越谷市の男性会社員(20)を死亡させた疑いがもたれている。3人は学生時代の友人同士という。

 2人は自力で脱出したが、男性は行方不明になり、2日後の14日午前、約300メートル下流の川底から遺体で見つかった。事件当日は県南東部で午後から大雨が降っており、逮捕された2人は当初の県警の調べに「増水した川を見に来た」などと説明していた。

 現場はJR武蔵野線の東浦和駅から東に800メートルほど。現場に近い越谷市では事件当日の午後2時半過ぎまでに1時間あたりの雨量としては観測史上1位の80・5ミリを記録。国土交通省のウェブサイトによると、現場近くの水位は当日正午時点で約1・5メートルだったが、事故当時は約2・7メートルまで上昇していた。