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 映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、興行収入150億円を超える大ヒットになっている。その理由はどこにあるのか。アニメ担当記者、小原篤が考えた。

 「鬼滅」の映画がこんなに当たるわけがない。

 いやいや、お怒りめさるな、ファンの方々。当たる理由はよく分かる。でも「こんなに」当たる理由が分からない。悔しいから、ウンウン考えて16の理由をひねり出してみた。

 その前に基本データを。10月16日公開のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、公開17日間で興行収入157億円に到達。最終興収308億円で歴代1位の「千と千尋の神隠し」(2001年)が25日間で到達した興収100億円の大台を、わずか10日で突破する驚異的なハイペースだ。興行通信社によれば既に歴代10位に入っている。製作サイド、配給元、劇場側もこれほどのヒットは予想しなかっただろう。

 過去にはどんなアニメ映画がヒットしてきたのか(興収は日本映画製作者連盟の発表)。

 「鬼滅」のアニメは昨年4~9月にローカル局などの深夜帯で放送され、人気が沸騰した。深夜アニメの劇場版なら「ラブライブ!The School Idol Movie」(2015年)の興収28・4億円、「ガールズ&パンツァー 劇場版」(同)の24・5億円といった成功例があるが、「鬼滅」ははるか上を行く。

 「社会現象」という言葉がこれほどふさわしいアニメはない「エヴァ」でも、最高は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(2012年)の53億円。もう抜いてしまった。

 「鬼滅」は週刊少年ジャンプ連載漫画が原作。アニメ化後に爆発的に売れ出した単行本(既刊22巻)の累計発行部数は、電子版を含め1億部。だがジャンプの大先輩で累計4億部に迫る「ONE PIECE」(既刊97巻)の劇場版は「ONE PIECE FILM Z」(2012年)の68・7億円が最高だ。日曜朝放送中のアニメが好きな子どもから原作ファンの若者まで、全部ひきつけてこの数字だ。

 人気漫画原作で、テレビアニメも劇場版も人気と言えば「名探偵コナン」もある。昨年公開の「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」は7年連続でシリーズ最高興収を更新し、93・7億円を上げた。ミステリー、ラブコメ、サスペンス、スペクタクル、イケメン、いろんな要素を取り込んで子どもファンを卒業させず、若者のデートムービーにもなり、今や中年男女もしっかり抱え込んでこの数字だ。

 この上を行くアニメは「千と千…

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