検察「殺害の承諾なかった」 座間の事件、中間論告

加藤あず佐
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 神奈川県座間市のアパートで2017年、男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交殺人などの罪に問われた白石隆浩被告(30)の第16回公判が5日、東京地裁立川支部であった。検察側は、4~7人目の被害者の審理を総括する中間論告で、「意思確認なく殺害し承諾はなかった」と主張。弁護側は「承諾がないことに疑問が残る」と弁論した。

 検察側は、埼玉県の女子大学生(19)と埼玉県の女性(26)、福島県の女子高校生(17)、埼玉県の女子高校生(17)について「どんなタイミング、様態でもいいから殺してほしいとの極限的な意思決定はない」と指摘。失神するまで抵抗を続けたことを「殺害を承諾しなかったことの現れだ」と訴えた。また、承諾があったとしても「被告と一緒に首つり自殺をするという限度での承諾だ」と説明した。

 白石被告が公判で、被害者の抵抗の程度を「覚えていない」と語ったことについては、「短期間にほぼ同じ手口で多数を殺害しており詳細に覚えていない方が自然だ」とし、信用性は否定されないと述べた。

 弁護側は「被害者は『(被告宅から)帰りたい』などと言わなかった」などとして、承諾がなかったことを疑問視した。

 地裁は、被害者9人を犯行順に3組に分けて裁判を進めている。10日から3組目の審理が始まる。(加藤あず佐)