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 国連が定める「世界津波の日」の5日、制定の由来となった「稲むらの火」の逸話が残る和歌山県広川町で、避難訓練や神事があった。

 同町の津木小学校の児童26人と津木中学校の生徒15人は、町とJR西日本和歌山支社の合同避難訓練に参加した。JRきのくに線の乗車中に地震に遭ったという想定。津波による浸水想定区域に停車した列車から、高台にある広八幡神社まで走って避難した。

 参加した津木小6年の道津春菜さん(12)は「緊張したが、経験できて良かった。地震の時には年下の人たちも助けて、一緒に逃げたい」と話した。

 世界津波の日は、1854年の旧暦11月5日に起きた安政南海地震で、現在の広川町の実業家だった浜口梧陵が津波の襲来に気づき、稲わらに火をつけて村人を高台に導いて津波から多くの命を守ったという逸話に由来する。

 この日の朝、浜口が築いた「広村堤防」にほど近い同町の港では、1903年に始まり、今年で118回目となる神事「津浪(つなみ)祭」も開かれた。参加者たちは津波による犠牲者を悼み、今後津波による被害がないよう祈った。(滝沢貴大)

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