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 欧米で再び新型コロナウイルスの感染爆発が起きるなか、イタリアのコンテ首相は4日夜、ロックダウン(都市封鎖)を再度実施すると発表した。欧州各国でクリスマスを前に厳しい行動規制を再導入する動きが広がっている。

 ロックダウンを命じる首相令の期間は6日から12月3日まで。ロックダウンの対象はミラノのある北部ロンバルディア州など4州で、危険性が高い地域と指定して不要不急の外出を禁止した。生活必需品を除く大半の小売店が閉鎖され、飲食店も店内営業が禁止される。地域の指定は15日ごとに見直す。全土でも午後10時から午前5時までの外出が禁じられた。

 同国の1日の新規感染者数は10月末以降、連日3万人前後で、春の流行時の約5倍の水準になっている。集中治療室にいる重症者も2千人を超えた。コンテ氏は「この数週間で、いくつかの州で集中治療室が限界を超える可能性がある」と指摘。「私は楽観的と言われるが、クリスマスと新年に互いに抱き合って祝えるとは思えない。我々は規則を守るしかない」と訴えた。

 新型コロナの「第2波」を受け、欧州各国がクリスマスを前に相次いで対策を強化。英国もロンドンのあるイングランド全域で外出制限を伴う4週間のロックダウンを5日から開始。飲食店の店内での営業を禁止し、生活必需品以外を扱う商店は閉鎖された。感染者数が欧州最多の約159万人に達したフランスでは、10月30日から全土で仕事や通学など以外の外出を禁止している。スペインも同月25日に警戒事態を宣言し、午後11時以降の夜間の外出を禁止している。

 一方、感染者数が世界最多の米国では4日、1日あたりの新規感染者が初めて10万人を超えた。(ローマ=河原田慎一)