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 さいたま市緑区大間木の芝川で8月、車を転落させて同乗の友人を死なせたとして、県警は5日、男2人を傷害致死の疑いで逮捕した。2人は「増水した川を見に行った。障害物を避けるために右にハンドルを切って川に落ちた」と当初説明していたが、情報提供をきっかけに、故意の事故で保険金を詐取しようとしていた疑いが浮上した。

 交通捜査課によると、逮捕されたのは川口市北園町の会社員森勇人容疑者(20)と同市の会社員の男(19)。8月12日午後10時25分ごろ、芝川に軽ワゴン車を転落させ、後部座席にいた越谷市のアルバイト伊藤修平さん(20)を溺死(できし)させた疑いがある。

 県警は関係者からの「保険金目的のようだ」との情報提供を受けて捜査を開始。捜査関係者によると、森容疑者名義の軽ワゴン車には多額の保険がかけられ、ドライブレコーダーには「川に突っ込んじゃおうか」などという車内の会話が記録されていたという。保険金の請求はされていなかった。

 現場はJR武蔵野線の東浦和駅から東に800メートルほど。事件当日は県南東部で午後から大雨が降り、芝川が増水。現場付近は通常時は2・3メートルの水深が3・5メートル、17メートルの川幅が20メートルに達していたという。水面から高さ3・6メートルの土手上の幅1・7メートルの道路脇に柵はなく、車はのり面を10メートルほど走って下り、川に落ちたという。目撃者の男性が「車が土手から川に入った」と110番通報していた。(山口啓太、黒田早織)