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 廃棄物問題の研究で知られ、環境をテーマにイラストや漫画も描いている京都大学名誉教授の高月紘さん(79)が作る「環境カレンダー」が、30周年の2021年版で終刊となる。ダイオキシンや気候変動など、移り変わってきた問題を30年間、描き続けてきた。

 高月さんは家庭や事業所が排出するゴミの組成を現場で調べ、廃棄物処理の課題を暮らしのありようの視点から読み解いてきた。環境問題への取り組みに非政府組織(NGO)が果たす役割の大切さも訴え、1987年には、日本で暮らす英語圏の人々と市民を結ぶNGO「日本環境保護国際交流会」(J.E.E.)の設立にも加わった。

 一方で学生時代は美術部に在籍。一時は漫画家を志望し、66年に漫画の作品を初めて自費出版している。京大の助教授だった82年から、「ハイムーン」の筆名で、環境にまつわる時事漫画を専門誌などに発表してきた。「ゴミ問題の解決には市民の理解と協力が欠かせない。特技を生かして分かりやすく訴えたいという思いがあった」と話す。

 同会会員から「毎日眺める暦に、ライフスタイルへの提言を描いたら」と提案され、92年から同会で「環境カレンダー」を作り始めた。当初はモノクロだったが、01年から全面カラーに。06年は「食べもの・自然の恵みにありがとう」、09年は「私のものからみんなのものへ」など、毎年テーマを決め、表紙と12カ月分の図柄を、高月さんが描いた。

 二十四節気のほか、歴史への視点が身につくよう、「京都議定書発効日」(2月16日)、「スリーマイル島原発事故」(3月28日)、「干潟を守る日」(4月14日)など、環境問題にまつわる記念日や出来事も日付欄に入れた。月の満ち欠けに加え、地球の運行を表現するため日照時間の変動も図柄に織り込んだ。日本語と英語の双方で標語や解説を入れ、毎年3500~4千部を発行している。

■最終版のテーマは「…

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