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 JR北海道が6日発表した2020年9月中間決算は、コロナ禍で売上高が急減し、赤字幅も急拡大した。中間期として売上高は過去最低、赤字幅は過去最悪となった。もともと赤字だった鉄道事業は一段と利用者が減り、稼ぎ頭だったホテルや不動産事業も赤字に。今後の国の支援策が経営のカギを握る。

 中間決算では、売上高にあたる営業収益は前年同期比39・2%減の519億円、営業損益は385億円の赤字(前期は149億円の赤字)、純損益は149億円の赤字(同3億円の赤字)だった。

 減収額335億円のうち、6割超が鉄道やバスなどの運輸業が占めた。北海道新幹線(新青森―新函館北斗)の運輸収入は前年の34%にとどまり、多くの観光客が利用していた新千歳空港駅の乗降人員も前年の38%だった。

 こうした状況を受けた修繕費の削減(25億円)、賞与などの人件費削減(8億円)、6月末までの減便・減車(1・6億円)などによる営業費用の減少は99億円にとどまり、巨額の減収を補えなかった。

 不振の鉄道に代わる成長分野と期待していた不動産やホテル事業もコロナ禍で苦戦した。JRタワーを運営する子会社、札幌駅総合開発は入居テナントの売り上げ低迷で家賃収入が減少し、赤字に転落。JRインなどのホテルを運営するJR北海道ホテルズも、政府の緊急事態宣言下に臨時休業した影響で赤字だった。

 JR北の渡利千春常務取締役は会見で「過去にない厳しい決算。利用回復による収益確保に努めるとともに、徹底したコスト削減など収支改善に最大限取り組む」と語った。21年3月期通期の業績予想は開示しなかった。ただ、鉄道事業が主体のJR単体だけでも、新型コロナによる減収で売上高がほぼ半減すると見込まれている。

手元資金、前年同期の5分の1以下に

 JR単体の9月末時点の手元資…

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