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 大分市立中学の女子生徒が小学生時代からのいじめを理由に自殺未遂をした問題で、大分市教育委員会は6日、第三者委員会の調査報告書を公開した。

 報告書や市教委によると、女子生徒は2018年の小学6年の2学期、以前は仲の良かった同級生と言い争いをするようになり、次第に暴言や暴力を受け、文房具を壊されたり、階段の途中で押されたりするようになった。当時の担任は、2人が言い争いをしていることを他の児童から聴き、加害児童に「仲良くしてほしい」と助言。「子ども同士のけんか」と捉え、いじめと認識しなかった。

 2人は同じ中学校に進学。女子生徒は小学6年時のいじめを思い出し、仲の良い友人から裏切られるかもしれないという恐怖から入学後まもなく不登校になった。中学1年の間に2回自殺を図り、約3カ月間入院。いじめによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されており、現在は週に1度通院しながら自宅療養している。

 第三者委は、小学生時代の担任が両者から十分に聴き取りをせず、3学期に女子生徒が不登校になった時期があったにもかかわらず、校長や教頭に報告しなかったことを問題だと指摘。中学校への進学時も、両者に「仲たがい」があるとの引き継ぎしかしなかった。

 市教委学校教育課は「指摘を真摯(しんし)に受け止め、いじめの早期発見・対応のためいじめ防止基本方針を見直していく」と話した。(中沢絢乃)