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 酒気帯び運転容疑で選手(当時)が任意捜査を受けた事実を公表していなかった問題で、サッカーJ2・アルビレックス新潟の是永大輔社長(43)が6日、辞任した。主力選手の契約解除にとどまらず、シーズン途中での経営トップ辞任という異例の事態となった。

 後任には、前社長で取締役の中野幸夫氏(65)が就いた。また、Jリーグは6日、リーグが問い合わせるまで報告がなかったことなどが規約違反に当たるとして、アルビレックス新潟に罰金300万円を科し、譴責(けんせき)とする処分を発表した。

 クラブによると、是永氏から今月1日に引責辞任の申し出があったという。是永氏は6日、クラブを通じてコメントを発表し、「判断と対応を大きく間違い、クラブの価値を毀損(きそん)した」と陳謝。「リーグの処分を重く受け止め、責任を感じている。信頼回復のために自分が離れるべきだと考えた」などとした。当面は役員としてクラブに残るが、今年末に退任する。

 一方、新社長の中野氏は6日夕に記者会見し、今回の問題対応について「常勤の取締役として(是永氏の)そばにいながらサポートできず、反省している」と話した。法令順守のための講習や、Jリーグとの連携強化などで再発防止を図るという。

 「信頼回復はそう簡単ではないが、反省しながら今後の活動につなげたい」とも述べた。クラブ運営に関しては、是永氏が取り組んだ下部組織の育成態勢の強化などは受け継ぐ考えを示した。中野氏は2005~08年と17~18年にも社長を務めており、3回目の就任となった。

 クラブによると、9月17日の違反事案で外国人選手2人が県警の任意捜査を受けたことを是永氏ら一部幹部が知りながら、10月12日の問い合わせまでリーグに報告せず、公表もしなかった。この間、1人は公式戦6試合に出場した。

 先月、クラブは2人との契約を解除。1人は新潟簡裁から罰金50万円の略式命令を受け、1人は不起訴処分(起訴猶予)となった。(小川聡仁)

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