【動画】陸上自衛隊木更津駐屯地に7月に暫定配備された陸自オスプレイの試験飛行が始まった=長島一浩撮影
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 陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)で6日に実施された陸自オスプレイの試験飛行は駐屯地内の10分間のホバリングだけだった。10日以降、東京湾南部上空などで試験飛行を行い、その後、訓練飛行へと展開するという。

 大勢の報道陣が見守る中、機長ら5人が搭乗した機は午前10時半にエンジンを始動。滑走路まで約800メートルを自走して、同45分からホバリングを開始した。7~17メートル上昇し、計器類や油圧・油温のチェック、一部操舵(そうだ)性の確認などを行ったという。

 陸自初のオスプレイ部隊である「輸送航空隊」の不破悟隊長は試験飛行後、報道陣に「隊員がきめ細やかに点検整備を行い、ホバリングを無事に終了させたことに指揮官として手応えを感じる」と語った。今後、東京湾南部や相模湾上空での飛行を実施するにあたり、「地元のご理解を得つつ訓練を積み上げていきたい」と述べた。

 一方、オスプレイの本来の配備先は佐賀空港(佐賀市)だ。木更津市と防衛省は暫定配備期間を「5年以内を目標」とすることで合意しており、起算日は1機目が木更津駐屯地に到着した7月10日。すでに約4カ月が経過、試験飛行も始まった。「時計の針は回り始めている」(防衛省幹部)が、佐賀への配備に向けた作業は進んでいない。

 市民には「合意期限は守られるのか」「恒久配備につながるのではないか」との懸念の声もある。

 昨年12月、河野太郎防衛相(当時)と合意を取り交わした木更津市の渡辺芳邦市長は「佐賀の事情がどうあれ、防衛省は合意事項を厳守しなければならない。市民の負担は5年が限界」と主張する。陸自オスプレイが南西諸島の防衛強化における重要任務を担うことから、「西日本で新たな配備先を探すのが妥当」とも話す。岸信夫防衛相に早期面会を求めており、意向を伝えたい考えだ。(吉江宣幸)

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