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 9~14日に開かれる世界保健機関(WHO)の年次総会をめぐり、米国政府は6日、オブザーバーとして台湾を招待するよう、WHOのテドロス事務局長に求める声明を発表した。台湾はオブザーバー参加を求めてきたが、台湾を自国の一部だとみなす中国が認めず、実現していない。

 総会は毎年5月に開かれるが、新型コロナウイルスの感染が拡大していた今年は例年より期間が短く、年内に再度、開かれることになっていた。米国のジュネーブ国連代表部は声明で「世界的な緊急事態において、総会には台湾を含む誰も置き去りにしないことを期待する。台湾が新型コロナ対策に成功していることを考慮し、最良の実践例を総会で共有してもらうことをテドロス事務局長は認めねばならない」と訴えている。

 ただ、WHOで法務を担当するスティーブ・ソロモン氏は6日の会見で、「オブザーバー参加を認めるかどうかは加盟国の問題だ」とする従来の主張を繰り返し、「加盟国は1972年の総会で『中華人民共和国がWHOでの中国の唯一の正当な代表だ』とする決議を可決しており、決議はいまも有効だ」とも述べた。(ロンドン=下司佳代子)