トランプ→バイデン でも、バラ色の世界は戻ってこない

有料会員記事アメリカ大統領選2020

聞き手・畑宗太郎 聞き手 サンフランシスコ・尾形聡彦 ロンドン・国末憲人
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 米大統領選はコロナ禍で異例の展開の末、民主党バイデン氏が当選を確実にした。これまでのトランプ政権から何がどう変わり、あるいは変わらないのか。日米欧の識者に聞いた。

鈴木一人・東京大公共政策大学院教授

 トランプ氏は非常にユニークな大統領でした。「ビジネスマンであって政治家ではない」と自分で言っているくらいです。

写真・図版
東京大学の鈴木一人教授=2020年10月29日、東京都中央区、畑宗太郎撮影

 ユニークさの一つは、ビジョンがないことです。多くの政治家は、自らの理想の実現のため大統領を目指しますが、トランプ氏のやることは時代の空気や彼の本能的な感覚に近い。練られたアイデアではないので理論的でなく、ちぐはぐです。

 伝統的な政治家との決定的な違いは、対人関係の作り方です。元は企業のワンマン経営者。ツイッターの発信が好例ですが、全ては彼自身の発信です。周囲の声は聞かず、自分でアジェンダを作ってきた。ついてくる人は仲間、批判すれば敵。要求を押しつけ、相手がのめなければ取引はなしです。

 世界はこの4年間、こんなや…

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アメリカ大統領選2020

アメリカ大統領選2020

共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領の2候補によって争われる11月3日のアメリカ大統領選。最新の発言や取材から、両候補の動きを追います。[記事一覧へ]