「国民として一つに」バイデン氏演説 次期大統領を意識

アメリカ大統領選2020

ウィルミントン=藤原学思、ワシントン=園田耕司
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 米大統領選の開票で優位となっている民主党ジョー・バイデン前副大統領(77)は6日深夜、地元のデラウェア州ウィルミントンで演説し、「勝利の最終宣言はしないが、数字が明白に説得力を持って物語っている。我々はこの戦いに勝つ」と、勝利に自信を見せた。また、共和党ドナルド・トランプ大統領(74)の支持者を念頭に「我々は意見が対立しているかもしれないが、敵ではない。今こそ我々は国民として一つにまとまり、傷を癒やすときだ」と呼びかけた。

 3日に大統領選の開票が始まってからバイデン氏は何度か演説しているが、これほど強い口調で勝利に触れたのは初めて。「次期大統領」を意識した国民へのメッセージとなった。

 バイデン氏は演説で「選挙の結果を待っている間、仕事開始を待っているわけではない」と述べ、5日に保健衛生や経済問題の専門家と協議したことを公表。「就任1日目に、新型コロナウイルスを制御するためのプランを実行に移す」「経済政策は、力強い再生への道に焦点を当てている」などと、政権構想の一端も明らかにした。

 これに先立ち、トランプ氏は6日夕、ツイッターに「バイデン氏は不当に大統領の職を宣言すべきではない。私もその宣言ができる。法的手続きは始まったばかりだ」と投稿。バイデン氏の勝利宣言を牽制(けんせい)し、法廷闘争を進める考えを強調した。トランプ氏はまた、「投開票日の夜遅く、私はこれらの州全てで大幅にリードしていたのに、数日が経過すると、リードは魔法のように消えた」とツイートし、開票が進むに連れ、バイデン氏に逆転されたことに不満を示した。(ウィルミントン=藤原学思、ワシントン=園田耕司

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