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 原発事故からの農業の再生に向け、サツマイモを新たな特産にしようとしている楢葉町で7日、秋の収穫を祝う催し「ならSUNフェス」があった。千人分の焼き芋が無料で振る舞われ、訪れた人は町の新たな秋の味覚を堪能した。

 町の避難指示は2015年9月に解除された。今もコメが主力だが、農業の担い手の減少が課題という。そこで機械化しやすく、利益が出やすいと注目したのがサツマイモだった。

 サツマイモ菓子の大手メーカー・白ハト食品工業(大阪府)と連携して栽培し、今年度は42ヘクタールで作付け。白ハトに通年で出荷できるよう、約1300トンを保管できる国内最大規模の貯蔵施設を約20億円かけてつくり、10月から稼働を始めた。

 2018年に始まったSUNフェスは今年で3回目。松本幸英町長は「農業が少しずつよみがえってきた。来年は約20の農家がサツマイモ栽培に乗り出す」とあいさつした。

 町内から訪れた小林絢音さん(26)は「特産品づくりが広がってほしい」と期待。今秋に小学校で芋掘りを体験したという息子の玲斗君(6)は「大きな芋がとれ、楽しかった」と話していた。(長屋護)

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