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 アワビやサザエなどの密漁が絶えない。神戸海上保安部は今年6~9月、3年前の同じ時期の6倍にあたる43人を摘発した。レジャー感覚での密漁が横行しているとみられ、水産資源の枯渇が懸念される中、漁業関係者からは悲鳴が上がる。

 7月下旬の淡路市沖。ラッシュガード姿で海に潜っていた20代と30代の男2人を、神戸海上保安部の職員が見つけた。手には、棒の先端に鋭利な金具が付いた「やす」と先端が反り返った「貝起こし」。アワビやサザエなど計47個を密漁していたという。摘発された20代の男は「大量に採るわけではないので注意くらいで済むと思っていた」と話したという。

 この海域では8月上旬にも、50代の男と20代の娘が海に潜って岩ガキ約20個をとっていたとして摘発された。男は「家に持ち帰って食べるつもりだった」と話したという。8月中旬に摘発された40代の男は、サザエとアワビ計75個、タコ1匹を密漁していたという。

 漁業法では、漁業権が設定された海域で、地元漁協組合員など許可を得た人以外がアワビやサザエなどを採取した場合、20万円以下の罰金が科される。また兵庫県漁業調整規則では漁具や漁法を制限しており、「やす」の使用自体を、また漁業者以外による「貝起こし」の使用をそれぞれ禁じている。

 神戸海上保安部によると、管轄する尼崎市から明石市、淡路島の北半分までの海域で今年の6~9月、アワビやサザエといった貝類やウニなどを無断で採取したとして、20~70代の男女43人を漁業法違反などの疑いで摘発。うち10月23日までに38人を書類送検し、残る5人も書類送検する方針だ。

 摘発数は急増している。同じ6~9月で比べると、5年前の15年は2人、16年はゼロだったが、17年に7人を数えると、18年は13人、昨年は31人だった。同保安部警備救難課の門上大介課長(39)は「被害が大きい地域を重点的にパトロールするなどの対策を継続したい」と語る。

■憤る漁業関係者「生活が懸かっ…

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