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 北海道と札幌市などは8日、新型コロナウイルスの感染者が新たに153人確認されたと発表した。このうち札幌市では96人が確認された。北海道で新たな感染者が100人を超すのは4日連続で、感染者数は累計でのべ4021人となった。道内では1日としては過去最多の6件のクラスター(感染者集団)が発生した。10月末から10日連続で発生し、11月だけで19件が発生。累計で90件となった。

 最大都市の札幌市では、公共の業務を担う施設での感染が相次いで判明しており、8日も発表が続いた。

 日本郵便北海道支社は、札幌北七条郵便局でクラスターが発生したと発表。同郵便局の社員7人のうち6人の感染が7日までに確認された。1人目の感染がわかった10月30日以降、窓口業務は休止した。再開は未定。

 札幌刑務所では30代の男性刑務官の感染が判明。同刑務所で感染が確認されるのは初めて。発熱のため2日に診察を受けた後、においを感じなくなる症状が出た。PCR検査で6日に陽性が判明した。

 また、札幌市内の有料老人ホームでは30~70代の従業員計10人、60~80代の入居者計9人の総計19人の感染が判明。いずれも軽症という。換気や消毒、面会の自粛などの対策はしていたという。

 専門学校では10~20代の学生8人が感染。身体の接触を伴う実習が行われており、そこから感染が広がった可能性もある。

 医療機関での感染の判明も相次いでいる。

 旭川市で新たに判明した感染者16人は、7日にクラスターが発生した市内の病院の関係者だった。15人は入院患者で、1人は同病院で感染した看護師の家族。患者のうち2人に息苦しさの症状があり、他は軽症か無症状という。同病院は9日は外来を臨時休診する。

 道内では1日としては過去最多の6件のクラスター(感染者集団)が発生し、道内発生は90件になった。10月末から10日連続で計19件発生した。

 岩見沢市の北海道中央労災病院では、20~80代の職員と患者の計7人が感染。外来は受け付け中だが、内視鏡検査など一部については一部制限する。

 滝川市の滝川中央病院でも20~80代の職員と患者の計5人が感染。同病院は精神科の病院で、当面は入退院をやめ、電話診察に一本化するという。

 江別市では20~40代の11人の感染を確認。すでに判明した、接待を伴う飲食店の従業員1人の濃厚接触者。同店は1日から休業中という。

 道はこの岩見沢、滝川、江別の3件についてクラスターが発生したとみている。

 道では前日7日に187人(うち札幌市は141人)の感染が確認され、1日あたりでは道と札幌市でともに過去最多を更新。道は7日、独自に定めた5段階の「警戒ステージ」を「2」から「3」へ引き上げた。飲酒を伴う会食でクラスターが多く発生していることから、道内最大の繁華街・札幌市ススキノ地区の飲食店に深夜の営業自粛などを要請。午後10時から翌午前5時にかけ、接待を伴う飲食店やバーには営業自粛を、居酒屋やラーメン店、カラオケ店には酒類の提供自粛を求めた。

 鈴木直道知事は7日の会見で、「(感染拡大の)ピークが見えない」と述べていたが、8日も150人超となお高水準の感染数が続き、感染拡大が収まらない状況が続いている。