ミャンマー5年ぶり総選挙 NLDの単独過半数が焦点

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ヤンゴン=福山亜希
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 ミャンマーで8日、5年ぶりとなる総選挙があり、開票作業が始まった。アウンサンスーチー国家顧問率いる与党・国民民主連盟(NLD)の優勢が伝えられるなか、NLDが単独過半数を維持できるかどうかに注目が集まっている。各地の投票所には早朝から、有権者らの長い列ができた。

 ミャンマーでは8月中旬以降、新型コロナウイルスの感染者が急増。感染の拡大を防ぐため、街頭での選挙運動が大幅に制限される中での選挙戦となった。

 感染リスクを減らすため、投票所ではマスクとフェースシールドの着用を義務づけた。60歳以上の有権者には期日前投票を促し、75歳のスーチー氏を含む約300万人が5日までに投票を済ませた。

 今回の選挙では上下両院(定数計664議席)のうち、軍人に割り当てられた4分の1の議席(166)と、治安悪化で選挙が中止された選挙区(22)を除く476議席が争われる。NLDは改選議席の約7割にあたる322議席を獲得できれば、単独過半数を取れる。前回は軍の政治支配の打破を訴えたNLDが改選議席の約8割を得て、歴史的な政権交代を実現した。

 8日朝、NLDに投票したと…

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