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 ミャンマーで反イスラム的な主張を掲げる仏教僧のウィラトゥ師が2日、ヤンゴンの警察署に出頭した。アウンサンスーチー国家顧問や政府を侮辱する発言で昨年5月に逮捕状が出され、1年以上逃亡していた。

 現地報道によると、ウィラトゥ師は支持者らに付き添われて出頭した。

 ウィラトゥ師は昨春、集会でスーチー氏について「化粧することや着飾ること、ハイヒールで歩くことしか知らない」などと発言した。ミャンマーでは政府に対する憎悪や軽蔑をあおることが禁じられており、7~20年の懲役か罰金が科せられる可能性がある。

 国軍寄りの姿勢を示し、ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャを擁護する国際社会を敵視してきたウィラトゥ師。軍事政権下の2003年、暴動をあおったとして逮捕、投獄されている。

 その後もロヒンギャやスーチー氏を批判したり侮辱したりする発言を繰り返した。人口の約9割を仏教徒が占めるミャンマーでイスラム思想の脅威論を唱え、「ミャンマーのビンラディン」とも称された。米誌タイムの表紙で「仏教テロの顔」と紹介されたこともある。(ヤンゴン=福山亜希)