分断からの解放感… でも消えぬ「トランプ」生んだ土壌

有料会員記事アメリカ大統領選2020

アメリカ総局長・沢村亙
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朝日新聞アメリカ総局長・沢村亙

 「トランプ」とは、いったい何だったのか。

 米国に初めて赴任した27年前。冷戦に勝利した唯一の超大国には自信がみなぎっていた。イスラム過激派のテロが深刻化する前の話である。米国を脅かすものは、なかった。

 トランプ氏は高層ビルを手がける不動産王として名をはせていた。経済は右肩上がり。物件を買いあさる日本に対する脅威論も聞かれたが、米国が競う相手は民主的な同盟国だった。

 クリントン大統領はオスロ合意に基づく中東和平の推進をはかり、世界はもめごとを収めてくれる米国に期待した。米国民もそれを誇りにしていた。

 地方の図書館や教会には地域活動をする住民たちが集い、人々は笑っていた。

 3年前、再び米国に赴任した…

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