ワシントン=香取啓介
米製薬大手ファイザーは9日、ドイツのバイオ企業ビオンテックと開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、「90%以上の予防効果があった」とする最終の臨床試験(治験)の初期結果を発表した。安全性の確認が終われば、月内にも米食品医薬品局(FDA)に、緊急時使用の許可申請を出す。年内にも米国の一部で接種が開始される可能性がある。
日本政府はファイザーから来年6月末までに6千万人分のワクチンの供給を受けることで基本合意している。
ファイザーによると、最終の第3相の治験には4万3千人あまりが参加。ワクチン候補と偽薬を投与するグループ二つに分け、それぞれ2回接種し、効果と安全性を確かめている。これまでのところ治験参加者で陽性が確認されたのは94人。偽薬投与者が多いとみられる。発表された「90%以上の予防効果」は、当初予想された60~70%を大幅に上回る。FDAは少なくとも50%以上の効果があることが正式な薬事承認の条件としている。
ただ、治験は終了しておらず、結果は専門家の査読を受けた論文として発表されていない。免疫効果がどれほど続くのかなど、詳細は不明だ。
ファイザーなどワクチンを開発…
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